新緑の小田原城

　小田原城には年に何回も足を運ぶ。梅の頃，桜の頃，藤の頃，新緑の頃，花菖蒲の頃，アジサイの頃，蓮の花の咲く頃，菊花展の頃と主なものをざっと数え上げただけでも両手の指がほとんど折れる。子供の頃から見慣れた風景だからこそ，落ち着くのかもしれない。特に多感な高校時代には毎日の通学時にいやでも眼に入ってくる光景として，脳裏にすり込まれているのかもしれない。
　たまに無性にお城を見たくなることがある。自転車をとばして３０分だ。お城を一周してから家に帰りつくころには心は晴れ晴れとしている。姫路城や松本城など本物のお城と比べると，月とスッポンの差は歴然，コンクリート造りの観光用のちっぽけな城だ。文化財的価値はゼロに等しい代物だが，見慣れた風景はなぜか心を和ませる。今年はこれから何回通うのだろうか。

※　昨日まではハンドルネームとして「新井広大」を使ってみたが，すでにこの名称を使用している方がいるとの指摘を友人より受けた。グーグルで検索をかけてみると，確かにその方のブログがぺージを埋めつくすほどに引っかかってくる。また，目指すところも違うようで，アダルト系の内容のようだ。このまま私が新井広大を使い続けることは無用な混乱を招き，お互い不幸だと判断をし，ハンドルネームを「佐羽井出居」と変更することとした。