2013年5月3日金曜日

日本の食文化 イルカの味噌煮

 静岡県や神奈川県西部ではスーパーで普通にイルカ肉が売られている。その昔,学校給食にクジラが出たことはあまりにも有名で,今でも懐かしがる人も多い。クジラとイルカはどこが違うか?違わない!ワシとタカのように境界のない同じ仲間だ。だからクジラを食べるのなら,イルカも食べて当たり前だ。

 イルカ肉は,皮の下に脂身が3~4cmあり,その下は赤身だ。赤身は血液をたくさん含んでいて,十分に水さらしをして血抜きをすることが美味しく食べる秘訣だ。皮と脂身は少し歯ごたえがあるが,独特の甘みがある。赤身は牛のハラミ肉に似て柔らかい。ゴボウとの相性が良く,匂い消しに生姜もひとかけら入れる。酒・醤油・味噌・砂糖・昆布だしで煮込む。最初のうちはあくが出るので丁寧にすくい取る。これ以上詳しいことは,ネットレシピのバイブル「クックパッド」を参照していただきたい。クックパッドにも載っている正統派の和食であることを申し添えよう。

 少し手間はかかるが,美味しくできれば酒が進むこと間違いない。今流行の「my365」に投稿したときは,イルカ食の習慣のない人から素直な驚きの声をもらった。日本も東西南北に広い国なので,地方地方でさまざまな食習慣が存在する。それは素直に認めようじゃないか。

 なかには「イルカ食べちゃうんですか?」とか「イルカ・・・・・?」とか,グリンピースの回し者かと思うような発言もあった。日本人はイルカだってクジラだって太古の昔から食べていたんだ。伝統的な食文化なんだ。インドに住む12億の人が牛肉を食べるヨーロッパやアメリカ人を非難するか?イスラム教徒が豚肉を食べる異教徒の皿に手を突っ込むか?自分たちの価値観だけを正義と勘違いして他国の食文化を認めないのは,思い上がった白人たちのエゴだ。そんな思想に染まってしまった日本人がいることに不快感を覚えた。

 もう一度言おう。イルカ食は日本の伝統的食文化だ。白人どもの横やりに屈することなく,日本の伝統は日本人が守るべきだ。

牛蒡だけでなく人参・蒟蒻も入れてみた

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