2013年5月21日火曜日

初夏の富岳三景

 日本人ならほとんどの人が富士山を愛しているだろう。私も富士山は大好きだ。生まれ育った小田原では毎日富士山が見えるので,富士山の見えない生活は想像ができない。そして結局富士山から離れることのない神奈川県に就職した。これは富士山が拝める土地に育った人間にしかわからない心情だろう。秋の日の雨上がりの朝に,昨日まで無かった雪に覆われた富士山が目の前に広がる感動は,見たことのある者にしかわからない。
 一口に富士山といっても,季節ごとに装いを変える。夏の雪のない富士山は少し間が抜けている。厳冬の頃の富士山は雪があるからいいかというと,麓の方まで雪に覆われ変化に乏しくおもしろくない。頂上から三分の一ほど雪を被った姿が一番美しいと思う。暦でいえば4月頃と11月頃だ。ただ4月は春霞に邪魔をされなかなかクリアーな姿を見せてくれない。という訳で,結論的には富士山鑑賞のベストの時期は晩秋の冷え込みの激しい朝方ということになる。

 5月の富士山の写真を3枚貼ってみる。雪が少しまだらになりかけて,さらに少しかすんでいるがお許し願いたい。


富士見大橋から見る川越えの富士山


田植えが終えた田んぼと富士山


松並木と富士山

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