2016年1月18日月曜日

八仙洞(台東)


 地質的景観と先史遺跡としての側面とを両方持っている八仙洞は台東県の海に面した崖の上にあって、自然に形成された十数個の海蝕洞窟がある。現在は150メートルの高さの山壁に散らばっているが、これらの洞窟は元々海面にあって、東海岸プレートが上昇したプロセスの中で波に浸蝕された柔らかい部分だったと考えられる。
 八仙洞には各海蝕洞窟へ行く歩道があって、その中に最大の洞窟は靈岩洞で、中には霊巌寺というお寺があり観音様が祀ってある。時間の関係でここのみ見学したが、崑崙洞、乾元洞、朝宸洞、海雷洞、潮音洞、永安洞、水簾洞等がある。
 八仙洞は約130年前に発見され、台湾の遺跡の中で最も古い遺跡とされる。洞窟内から旧石器時代の遺跡も発見され、台湾の一級史跡に指定されている。最近の調査では、洞窟内から古い火を炊いた跡も発見されて、放射性炭素年代測定をした結果、2万年以上前のものであると測定されている。










靈岩洞の中から外を眺めると台湾の形が浮かび上がる





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