コイカモ？

　コイカモ？と言っても老いらくの恋に落ちたわけではない。晩秋のある日、家の近くの小川を通りかかると、一人の男性が身を乗り出して川を見つめていた。目線の先にはコイがバチャバチャと跳ね、それをカモが遠巻きに眺めている。どうやら男性がコイにエサをやっているようだ。カモはそのおこぼれを狙っているようだが、コイが怖いらしくなかなかエサ取りの輪には入れない。

　この日も平和に一日が過ぎていった。