2015年3月13日金曜日

小田原城の早咲き桜

 海辺の街で育ったので、海が好きだ。釣りが好きだ。魚が好きだ。
富士山を見て育ったので、富士山が好きだ。去年も四季折々の富士山を何枚撮ったことだろう。
城下町に育ったので、お城が好きだ。イベントに合わせ、毎月のように小田原城を見に行く。

 先日、ふらっと小田原城が見たくなって行ってみた。今まで気付かなかったが、本丸広場に河津桜が1本だけ咲いていた。近くには他に花がないだけに目立っていた。観光客も写真を撮ったり、見入ったりしている。

 お城の入り口付近の階段脇に、カンヒザクラが咲いていた。漢字で書くと「寒緋桜」となる。寒いのに咲く、濃い赤系の桜という意味になる。ソメイヨシノに比べ色がはっきりしているだけに、1本だけだが十分に存在感がある。花はすべて下向きに咲くという面白い性質がある。根府川のおかめ桜の一方の親の系統だということを知ると、おかめ桜が早咲きで、花の色が濃いピンクで、花が下向きに咲くことも得心がいく。

 ともに大きな木ではないが、花の少ない季節のいいアクセントになっている。

 





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