ラーチャパック公園の七人の王の像の中央に位置するのが、トンブリー朝のタークシン王像である。トンブリーはチャオプラヤ川下流の現在のバンコクの西岸。タークシンは中国人(潮州華僑)の子として生まれ、アユタヤ朝の官吏の養子となり、「シン」と呼ばれた。後にタークの国主になり「タークシン」と呼ばれるようになる。1767年、ビルマ軍によってアユタヤが破壊されたとき、その救援に向かったが敗れ、ラヨーンで決起し、その年の内にビルマ軍を撃退してトンブリー朝を開いた。周辺の勢力を併合してかつてのアユタヤ朝の領域を回復したが、次第に誇大妄想的になり、自分に跪くことを拒否した僧侶をむち打ちにするなど奇行が目立つようになり、部下に処刑されるに至ったといわれる。
こうしてトンブリー朝はタークシン一代で終わったが、タークシンは救国の英雄としてバンコクのトンブリー側に銅像が建てられている。
2015年2月より流通された100B紙幣の裏面に肖像が描かれている。
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