2015年7月15日水曜日

小田原城南堀の大賀ハス

 小田原城址公園二の丸南堀(藤だな前)に群生するハスの花が咲き始めている。ここのハスは大賀ハスという古代ハスで、性質が弱く、花上がりも悪いため、栽培は難しい部類に入るものだそうだ。南堀を見渡しても、広大な蓮池の中に花を探すのは一苦労だ。

 大賀ハスは1951年(昭和26年)、千葉県千葉市検見川の落合遺跡で発掘された今から2000年以上前のハスの実から発芽・開花した古代ハスのこと。栽培に成功した研究者大賀一郎の名にちなみ「大賀ハス」と命名された。厳密には大賀ハスというのは、初代大賀ハスのレンコンから分節したもののみ(種子はダメ)をいう。南堀にある説明書きを読む限りでは、この条件に合致すると考えられる。ただし、大賀ハスは日本全国、いや海外にまで広く頒布されているので、小田原城址公園にあることの学術的希少価値はない。

 ハスの栽培に適した広大な堀があるのだから、大賀ハスではなく様々な品種の蓮を栽培した方が、花の数も数倍多くなり、花の色も多様になって観光客に喜ばれるのではないだろうか?

 「春の藤棚」、「夏のハス池」な~んてなったらいいものを・・・

 






郷土文化館のバルコニーへ出て、上から眺めることもできる




天守閣の工事は始まっていたが、まだ足場は組まれていないので美しい姿を見ることはできる
  
 

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