2013年6月15日土曜日

消費者にわからないような値上げの手口

次の二つの写真を見比べてください。1つめの写真は今年の冬バージョン,2つめの写真は今売られている製品です。どこか違いに気づきましたか?



 単にデザインを手直ししただけだと思った人は,もう一度隅から隅までよく確かめてください。そうです,10皿分→8皿分になっているのです。価格を上げると目立つので,中身を減らしているのです。私も買ったときは気づかずにいました。何日かしてカレーを作ろうとしたときに,アレ確か10皿分じゃなかったっけと疑問を持ちました。値段を上げれば目立ちますが,中身を減らすとは・・・・・これを企業努力と見るか,消費者だましと見るかは意見が分かれる・・・・・かなあ?

 アベノミクス(ここのところの株の大暴落でアベノミスと言われ始めていますが)により,円安になれば輸出関連企業は景気がよくなる一方で,輸入製品は高くなる訳ですから石油・小麦・大豆などを原料とする製品はこの夏あたりから値上げラッシュになると言われています。買いだめや買い控えができず国民に選択権のない電気料金は正面切って値上げされています。そして,国民に選ぶ権利のある製品は,いかに値上げをしていないように装うかを競うことになります。

 ここに挙げたカレーの例は一例です。これだけ急激に円安が進めば,輸入原料を使う製品は値上げされるのは仕方がないことです。ただそれがぎりぎりの値上げか便乗値上げかを見極める努力はしなければいけないと思います。

 一部の大企業を除けば「賃上げ無き物価上昇」の局面で,庶民は知恵を絞って生き延びるしかないのです。

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