2013年6月12日水曜日

アジサイの花

 アジサイの花はなじみが深いが実のところよく知らないことが多い。色変わりするとか土壌のpHが色に関わるとか言われてはいた。最近そのメカニズムはだいぶ解明されてきたようで,アルミニウムの量と色が密接に関係するらしい。昔から鮮やかな青色を演出するにはミョウバンがいいと言われていたが,ミョウバンはアルミニウムを含む薬品だ。一般に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」といわれているが,これはアルミニウムが根から吸収されやすいイオンの形になるかどうかに,pHが影響するためである。すなわち,土壌が酸性だとアルミニウムが溶け出し,吸収されて花が青色となる。逆に中性やアルカリ性であれば,アルミニウムは溶け出さず吸収されないため花は赤色となる。一本の株の中で色が違う花が咲くのも,根から吸収されたアルミニウムが届きやすい場所かどうかの違いだという。
 人気のある美しい花なのに,花言葉はどちらかというとネガティブなものが多い。「移り気」「高慢」「あなたは美しいが冷淡だ」「無情」「浮気」「自慢家」「変節」「あなたは冷たい」など。花の色が変化しやすいことから,心変わりしやすいイメージがあるのだろう。
 

 しかしアジサイはなんと言っても梅雨の花の代表である。









0 件のコメント:

コメントを投稿