小田原市山王の万年公園内にある小さな神社。建立のいわれは、ある夏城内で涼んでいた北条三代の氏康は狐の鳴き声を耳にした。夏に狐の鳴き声は不吉なことが起こる前兆と家臣に告げられ、氏康は
「 夏はきつ ねになく蝉のから衣 おのれおのれが身の上にきよ」
と狐を分断して即興で歌を詠んだ。すると翌朝、老狐が死んでいるのが発見された。その後、狐の霊が家臣に憑依し調伏された恨みから「災いを起こしてやる!」と訴えると、翌年氏康は亡くなってしまった。息子の北条四代の氏政は父氏康が亡くなったのは「狐の崇り」と考え、狐の霊を鎮めるために城内に建立したのが北条稲荷。その後、城内から現在地に移されたといわれる。
小さな神社だが狂暴そうな狐の像が印象的。境内のあちこちに後北条の家紋ミツウロコがみられる。
狐の檻にもミツウロコ
灯籠にもミツウロコ
賽銭箱にもミツウロコ
ここにもミツウロコ
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