バンコクにあるタイで一番格式が高いお寺もWat Phra Kaew という名前だ。「エメラルド寺院」とも呼ばれ、タイを最初に訪れた人の大部分はここを参拝する。そのお寺の本尊のエメラルド仏(翡翠製)はかつてはチェンライのWat Phra Kaew にあったらしい。
1434年、チェンラーイの「ワット パー イア」(当時の寺院名;竹林を意味する)は、折からの暴風雨に曝され、落雷で砕けた仏塔の中から、漆喰で塗り固められたエメラルド色の仏像が現れ出でたと伝えられている。その後ランパーン、チェンマイ、そしてラオスのルアンパバーン、ビエンチャンを経て、1778年トンブリー側に都を遷都したタクシン王によってバンコクに持ち込まれ、ラーマ1世により、1784年にエメラルド仏を安置するため本堂が建てらたといわれる。これがバンコクのWat Phra Kaew の起源。
今、チェンライのWat Phra Kaew の本堂に鎮座するエメラルド仏は、1990年に王太后の90歳をお祝いしてカナダの翡翠を中国の彫刻家に加工させた物だという。
エメラルド仏を拝んだら大抵の人は安心して帰ってしまうが、博物館(無料)は一見の価値あり。
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