先日清閑亭に行った折、近くに芭蕉の有名な句の句碑があったことを思い出した。高校のときに友人に連れて行ってもらったことが、フラッシュバックした様に思い出された。20日(金)2日ぶりの好天に誘われて、出掛けてみた。
一般には「梅が香に のっと日の出る 山路かな 」と表されて、俳句に関心のない人にもよく知られた有名な句である。ここ山角天神社の石碑には「有米家可耳乃都登日能伝る山路閑難」と書き表されているので、知らなければ難しい句だなと思うだけで終わってしまうところだ。句の内容をごく簡単に解釈すると、早春の山道を歩いていると、梅の香りにさそわれるかのように、太陽がのっという感じで顔を出したという春の喜びを味わっている内容である。
この句は小田原でつくられたというものではないが、この碑は文政三年(1820)に建てられたもので、天神社は梅花に縁のあるところからこの場所に建碑されたようだ。また、旧小田原城三の丸外郭土塁は梅の名所であったらしいことも関係していると思われる。
山角天神社は南町の国道一号線の1本北側の通りの西のどん詰まりにある
句碑と歌碑の説明
句碑
歌碑
本殿
ここにも天神様の童歌の石碑があった
ネットで調べたところ、芭蕉の句碑は小田原市内にはもう一ヶ所ある。酒匂の保健センターの近くに大経寺という住宅に囲まれた小さなお寺の本堂前の梅の木の隣にある。「人も見ぬ春や鏡のうらの梅」とこちらも梅を詠ったものである。
ここにも通りゃんせの石碑があったのですね。
返信削除好奇心が尽きないのも、ブログの効用でしょうか。
行きずり さん
返信削除車から降りて、徒歩や自転車で裏道を徘徊すると、今まで知らなかったことにたくさん出くわします。いつまでも好奇心を失わず、若々しくありたものです。ブログを日課とするのは励みになっていいものです。