2015年9月27日日曜日

秋の気配(Ⅶ)   ススキ

 酒匂川のサイクリングコースを走ると、ススキが目につくようになってきた。秋の訪れである。

 今日9月27日は中秋の名月だそうだ。天気予報だと月見は難しそうだが、満月は暦とはずれ、月曜の28日だそうなのでこちらだけでも見れたら嬉しい。28日は月が地球に一番近づく「スーパームーン」の日で、その大きさは通常より約14%大きく見え、約30%明るく見えると言われている。そんな話を聞くと、天文ファンでなくとも夜空を見上げてみたくなる。

 中国では、もともと旧暦8月の15日に月を眺める催しがあり、これが遣唐使によって日本に伝えられたのが月見の起源と考えられている。当初のお月見は貴族達が船に乗って水に映る月を見ながら宴を楽しんでいたようだ。庶民の行事になったのは江戸後期で、収穫に感謝してお供えをしてお月見をするようになったようだ。

 現代はというと、月見団子やススキを飾る家庭は珍しいのではないか?テレビのニュースで「中秋の名月」ときき、あわてて表の夜空を確認するというのが平均的日本家庭かなと思う。



 
 
※中秋の名月に思うこと
 
 4年前の9月12日(中秋の名月)に高校以来の友人が亡くなった。2日後の14日に通夜式が終わったときに、立ち待ちの月がひときわ美しく夜空に輝いていたのを今でもはっきりと覚えている。月見が美しいものから、悲しい思い出へと変わった瞬間だった。・・・合掌!・・・

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