2018年9月12日水曜日

エラワン廟

 エラワン廟はエラワンの祠とも呼ばれる宗教施設。バンコクにおいて最大のパワースポットといわれる場所で多くの人の信仰を集め、いつ訪れても人でごった返している。祀られているのはプラフマーと呼ばれるヒンドゥー教の神様である。
 ガネーシャもヒンドゥー教の神様であったが、ヒンドゥー教も仏教も元々はバラモン教から派生した宗教であり、タイ文化自体がカンボジア経由で入ってきたインド文化の影響を大きく受けて形成されたので、仏教国タイには仏教とヒンドゥー教の神様が混在している。ちょうど日本にお寺と神社があるように。

 エラワン廟が有名になった経緯をざっくりと説明すると、今から60年以上前、現在のBTS チットロム駅付近にエラワンホテルを建設中、相次いで事故が発生し工事が一向に捗らなかった。そこでプラフマーを祀ったエラワンの祠を作ったところ、その後は工事が順調に進んだ為、ご利益があるという噂が広がった。また、ここで祈りを捧げた為に宝くじに当たったなどという人も現れ、タイのナンバーワンパワースポットにまでなったのである。
 ただ悲しいことに人がたくさん集まるが故に、2015年8月に爆破テロの標的とされ、20人の死者と100人を超える負傷者が出たのは記憶に新しい。現在は爆破の爪痕を感じさせるものはなく、以前にも増して賑わっている。











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