2017年2月22日水曜日

KHAO KHITCHAKUT

 旅の始まりはTAT(タイ政府観光庁)から送られてきた一冊の小冊子。表紙にある岩の写真を毎日眺め、日が経つにつれ自分の眼で見てみたい、自分の手で触れてみたいという欲求が高まっていった。天国の扉に近づくことができるという信仰の山に登頂できるのは、陰暦3月の新月の日から陰暦4月の新月の日まで(2017年は1月28日から3月29日)の間だけ。日本の2月は寒いので、畑仕事にも自転車にも向いていない。避寒を兼ねて旅立とうと決めた。


 せっかく航空券を買うのだから、チェンマイの花祭り、チェンライ・チェンセンにも寄ってこようとなり、日数の割には移動の多い欲張りな旅となった(疲れた)。

 インターネットで調べても KHAO KHITCHAKUT については情報が少ない。Chanthaburi まで行ってホテルで訊けばどうにかなるだろう、最悪の場合はあきらめればいいと腹をくくった。ホテルで訊いたところによると、チャレンジはさほど難しそうではなかった。

 青色のソンテオで23km・40Bで麓の寺 Wat Krating に到着、ピックアップトラックの荷台に乗り換えて30分・100Bで登り口まで着く。あとは山道を1.2km登れば大きな岩に到着するというものだった。思ったより簡単に行って帰れそうな雰囲気に思えた。

 2月13日朝9時にバスターミナルに行ってみるが、青色のソンテオがない。どうも乗り場が違うらしいのだが、指さされた方角を探してみても見つからない。結局ソンテオを300Bでチャーターする形で KHAO KHITCHAKUT へ向かう。前日にバスターミナルまでは確認していたが、青色のソンテオは確認していなかった、痛恨のミスだ。

麓のお寺、乗ってきたソンテオの運ちゃんに青色のソンテオ乗り場も教わった

 この寺の名前がはっきりとわかる写真をスマホに写しておくべきだった。登山口へ行く途中にも車で直接来る人が利用しているような寺と土産物屋街があり、帰りはそちらに連れていかれホテルまでの交通手段がなく難儀した。

 去年までに行かれた方のブログにはピックアップトラックを一度乗り換えるという情報が載っているが、乗り換えることなく一気に登山口まで登る。国立公園の入園料(外国人は50B)+ソンテオ100B。乗りながら写真を撮るのは至難の業。ジェットコースターのようなアップダウンがあったり、道の真ん中に木や岩があったりで、荷台のパイプを力いっぱい握っていないと振り落とされそうだ。当然ガードレールなどない。恐怖と緊張で、登山口に着いた時には手が痺れていた。

登山道入り口、1.2kmの登り階段が待っている

黄色い花はマリーゴールドみたいだった





夢にまで見た場所に到着 思ったよりも空いていた、日にちでいえば春節・満月・週末、時間的には日の出の時間帯は大変な混みようになるようだが、この日は平日の昼前だったので空いていた
 信心深い善男善女




実はこの有名な岩が頂上ではない。少し上ったところから見ると岩の厚みもあってスケールも増す

 この後が大変だった。麓のお寺に帰れない、ピックアップトラックを乗り間違えたのだろうか?途中のお寺・土産物屋街で降ろされた。町までの交通手段がない。グーグルマップに  Wat Krating と入力し検索してみるが該当なし。似たような綴りで探してみるがダメ。ここでプチパニックになりかけた。でもそこは優しいタイ人。何人かが集まってきてくれて、迷子の年寄りに手を貸してくれる。ホテルに電話したりして私の行くべきところを確認し、そのうちの一人がホテルまで送ってくれた。せめてガソリン代だけでもと思ったのだが、”Thai Smile Spirit”だと言い残して、笑顔で立ち去って行った。かっこい~♡


感謝!感謝です!また更にタイが好きになってしまった。




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